羽毛布団の中身は、ダウンとフェザーで出来ています。
ダウン【羽毛】は水鳥の胸の辺りから取れるタンポポの綿毛のようなフワフワとした芯がないものです。
フェザー【羽根】は背中の羽根の部分であり、しっかりとした芯があり、弾力が有る分、硬く重くなります。

ダウンの特徴は、吸湿性や湿度の発散性に優れており、
またその重量も軽いために、羽毛布団＝軽くて暖かい上質な寝具になります。

マットレスと同じで、布団も中身が見えない分、気を付けて選んで下さい。
よく『最高級布団』フェザーが90％入っています！！！
などの広告を見ますが、これは食べ物に例えると
『最高級カレー』ご飯９０％入っています！！！
と言っているようなものです（笑）
ダウンの量・質をしっかり確認して選んでくださいね。

フェザーがたくさん入っているのは『羽根布団』
ダウンが５０％以上入っているのが『羽毛布団』になります。

ダウンの比率が高い程、上質な羽毛布団になります。
当店では、ダウン９0％以上の商品を厳選してオススメさせて頂きます。

ダウンは、鳥の種類によって大きく「ダックダウン」と「グースダウン」とに分けられます。
ダックダウンは【アヒル】の羽毛・グースダウンは【ガチョウ】の羽毛になります。
グースの方が体格が大きい為、ダウンボールが大きく、空気をたくさん含み、嵩高性に優れています。
また羽枝が細くて柔らかく、ドレープ性に富んでいるのが特徴です。
グースの中でもマザーグースとは、主に産卵を中心に育てられている親鳥から丁寧に採取された羽毛です。飼育期間が長いため、ダウンボールも大きく、嵩高性、弾力性、保温性最も優れたダウンになります。
十分に成長した親鳥から採取された「成熟したダウン」は、その核の部分がしっかりとしていて、羽枝も大きく保温力のある羽毛といえます。そのため少量でも保温力がある上質な軽くて暖かな上質な羽毛になります。

羽毛布団のキルティングの主な役割として、羽毛に空気の層を作り保温性を高める、体に沿う様な形にする、羽毛の偏りを抑えるといった働きがあります。キルティングパターンによって、羽毛布団の性能が変わりますのでご希望に合ったキルティングを選びましょう。

ダウンパワーは、「羽毛の膨らみ」を数値化したものです。よい羽毛は「重さあたりの体積が多くたくさんの空気を含む」事で 断熱性を発揮します。
羽毛の品質を決めるポイントで重要な品質の1つに、嵩高・ダウンパワーがあります。

嵩高は、JIS(日本工業規格)で定められた羽毛の「嵩高性」試験の結果で得られた値で、
「羽毛の膨らむ力の強さ」を数値化したものです。

ダウンパワーは、スチーム法で前処理した30グラムの羽毛を内径29cmの円筒に自然落下させて94.3グラムの円盤をのせて加重、２分後の底から円盤までの高さを計測してダウン1g当たりの容積を表したものです。
このテストを、数回繰り返した平均値が「嵩高」となります。嵩高の数値が大きいほど、 上質な大きなダウンボールになります。

日本羽毛製品協同組合では、高品質な羽毛をさらに「ダウンパワー」毎に4つのグレードに分けて
ゴールドラベルを発行しています。