ここだけ抑えりゃあ、あなたもベッドのエキスパート

新井家具ベッド館 新井です

その④
中国製マットレスについて
弊社において、年間の中国製マットレスの販売数は恐らく10枚にも満たないはずです
もちろん全部が全部とは言いません、まともなものもあるでしょうが・・・・・・・

私が中身を切り裂いてみた、数十枚の中国製マットレスは 「たまたま(笑)」 酷いものばかりでした
バネが袋から飛び出しているポケットコイル
ところどころバネが封入されていないポケットコイル
内容表示と異なる(かなり少ない) バネ数
生地を突き破って針金が出てきている
上げれば切りが無いですが以前、〇〇○という低価格で有名な業者の中国工場の映像をみましたが
うす暗く、衛生的にも問題がありそうな環境で、また聞けば電圧が安定しておらず
バネの焼き入れは電気で行いますので、電圧が安定していないと、その時々で焼き入れ度合いが違う可能性もありますよね

以前、ベッドとは違いますが中国製のソファーを展示会などで見て、質感が気にいったので仕入れたところ
送られてきたものは、明らかに展示会時に見たものとは違う質感の(低質の) 代物でした
簡単にバレル、見てすぐにわかる表面生地においてもそういうことをするわけですから
中身の見えないマットレス、何をしても分かりません

まあ中にはまともな 業者もいて、100枚マットレスを注文すると101枚持ってきて
どれでも一枚切り裂いてチェックしてくれ
なんていう良心的なところも少ないながらあるようですが、逆に言うとそこまでしなくてはならないほど、酷い業者が多いと言うことで
国内のメーカーではそんな話し聞いたこともありません、まあする必要もないですが
一目見て 「中国製」とわかるものはまだお客様自身で買う買わないの判断はできますが
厄介なのは 「なんちゃって日本製 マットレス」
バネのユニットなど重要部分を全て中国で生産し、パーツを日本国内に持ち込んで国内工場で合体、縫製すれば
立派な日本製を名乗ることができます

中国でとれた卵や野菜などの食材を使い、中国人の板前さんが作った茶わん蒸しでも
日本の料亭の調理場で作って出せば日本料理とされるようなもんですね

これらマットレスは今現在、インターネットでも「日本製」 として販売されていますし
また別のメーカーが同じ手法で作り、別の品を「日本製」として販売している事実を我々は掴んでいます
しかし一般のお客様が、これら 「なんちゃって日本製マットレス」 を見破ることは困難で
私自身、上のネット業者に電話して 「本当に日本製ですか?」 と尋ねたところ
当然のごとく回答は 「日本製」
「ではパーツも含めた 「純」日本製ですか? バネのユニットなどは海外生産では? 」 と尋ねると
そこまで突っ込んだ質問をされたことが無いのか、はたまた回答マニュアルには準備されていなかったのか

「しばらくお待ちください」 の後、数分後 「マットレスのパーツに関しては、製造国を明記する義務はありません」
と、予想通りの回答(笑)  知ってたよ~ン

何ともグレーな回答ですよね
ホントにスプリングユニットも日本製なら、堂々と言いきれるはずですし

仮にスプリングユニットが中国製であっても、そう明かしたうえで
「中国製ですが、弊社が万全の品質管理を行い・・・・・・」 とかなんとかいくらでもペラペラ言えるはずです

・・・・・・・でもそうせず 「明記する義務が無い」 なんてのは、後ろめたいことがあるのでしょうか
ちなみにこのネット業者のなんちゃって日本製マットレスにはとんでもない後日談が・・・・・

我々もプロの端くれです、専門館を立ち上げて16年
マットレスの縫製やキルティング、エッジ部分の加工の方法から、どこの国内下請けメーカーが合体、縫製を請け負ったのか
特定するのはそれほど難しい事ではありません

ズバリそのメーカーの責任者に聞いてみました・・・・・・・
すると「新井家具さんにはウソはつけないですね、縫製で当社と見破るとは・・・・」 とあっさりと認められ
確かに先方から依頼を受け、中国からコンテナ―でパーツが直接着き、弊社で合体縫製をしていますとおっしゃり

最後にこんなお話しをされました

「正直、マットレス職人としてはやりたくないのが本音、到着するバネユニットはそれは酷い代物で
ものづくりに関わる我々にはそのまま出荷するのも気がひけ、わざわざ手直ししてから合体縫製することもある」と

そしてその後、中国側の業者が納入価格の値上げを要望するに当たり
より低価格で請け負ってくれる別の業者を探し、そこと契約
これまで依頼してきた業者に、取引は今回で最後ですと通告し、その後最終のコンテナーが到着し中をあけてみると・・・・

「石ころ」 がコンテナーにつまっていたらしいです
いいですか?  何枚かマットレスが入っていて、数を誤魔化すために石ころを詰めたのではなく

ぜ~んぶ石ころ(笑)
結局、これで最後と言うことで、「関係ないや もうお客じゃあ無くなるわけだから・・・・・」と言うことでしょう
呆れて言葉も出ませんが、しかし最後とはいえこんなことを平気でやる業者からパーツを買っていたんです

さぞかし、いままでも高品質だったのでしょう
我々が少ないながらも販売している中国製マットは、例えばシーリーなどブランドメーカーが販売する中国製マット
あるいは信頼のおける業者から仕入れているもの
さすがに彼らは「看板」が大切ですから、Aクラスの工場で作り、品質管理も徹底しているはずです

しかしその分、中国製の割には高額になるわけですから、購入されるメリットがあるかどうかはご判断にお任せいたします
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