続 シモンズ カタログの不思議

シモンズベッドの最新カタログを久しぶりにじっくり見てみると

色々発見があり、「もうカタログを見る必要なんてない」 なんて考えていた自分の考えが間違いであった

と少し前のブログ 「シモンズ カタログの不思議」 に書きました

今回は掘り下げて2008年のシモンズ カタログから、最新のシモンズ カタログまでを読み比べてみました

またまた色々と発見が・・・・・・・・というより疑問が   もしよろしければシモンズさん正式に回答をお願い

まず2008年から 2012年 (2013年のは紛失したため確認できず) までのカタログには

ハッキリとこう書かれていました、以下カタログ原文のまま

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詰め物に頼らない 、弾性に豊んだコイルスプリング」

一般にマットレスの硬さはスプリングの上に入れる詰め物の素材などによって調整されています

そのため長年使い続けていくうちに、詰め物に負担が掛り、強度の低下や劣化などが気になりました

シモンズでは詰め物に頼らず、硬さは弾力性に富んだスプリングが主体で調整されます

スプリングの素材には超硬鋼線 (JIS規格 ピアノ線と同等) を使用しているので耐久性に非常に優れています・・・・

以上のように書かれています

まず、この2008年当時と現在の2014年のカタログ掲載の商品とでは、バネ材が変わっていますよね

それなのに2008年も2014年のカタログにも 「ピアノ線と同等」 という文章があります

前回の「シモンズ カタログの不思議」 にも書きましたが、数あるピアノ線のどのランクと

「同等」なのか   線材が当時と変わっているわけだから

どう進化したのか、あるいはどう劣化したのか  何にもそれについて書かれていない

ただ昔も今も、バネ材が変わっても 「同等」 っていうのはちょっと乱暴ですよ

バネ材に関しては、そのくらいで
(シモンズのバネ材については、色々と面白い情報があるのですが、かなり長くなり、ここでは書けない(書くと迷惑がかかる人が) ので、また別の機会にでも)

上に書いた

詰め物に頼らない 、弾性に豊んだコイルスプリング」

の記述が、2014年版のカタログからは消えています

そうですよね、詰め物で硬さやクッション感を調整すると、経年変化で詰め物に負担がかかり、ヘタリや劣化が気になるので

シモンズでは詰め物に頼らずにバネだけで硬さ調節をしているんですよね

でもその当時には無かった、シモンズ ビューティーレスト スマート のシリーズ

タイトトップ と ユーロトップ の二種類

また、シモンズ リュクス のシリーズ

アルティメイトピロートップ と スーパーピロートップ の二種

どちらのシリーズも二種のマットレスに同じ形状、同じ高さのバネを使用し

思いっきり、詰め物による硬さ調節を行っています

詰め物で硬さをつけるとヘタリや劣化が気になるんじゃあ無かったんですか

いやいや、天下のシモンズ様のこと、詰め物で調節しても経年変化によってヘタリや劣化が気にならない

スーパーすぐれた詰め物を開発したんですよね  そうですよねシモンズさん

だったらカタログにこう書くべきですよ

以前の技術では詰め物で調節するとヘタリや劣化が気になりましたが

シモンズのスーパーテクノロジーで解消しました、とカタログに書くべきですよ

そうでないと、「都合が悪く、つじつまが合わなくなるので削除した」 なんて意地悪く解釈する人がいないとも限りませんよ

そうした誤解を生まないためにも、先ほどのバネ材のこと、ヘタリや劣化が気にならなくなった理由など

ぜひ情報公開すべきです

私はシモンズさんを信じていますからね

そういったスーパーテクノロジーによって詰め物で硬さを調節したマットレスだからこそ

例えば

シモンズ ビューティーレスト スマート のシリーズ

タイトトップ と ユーロトップ の二種類 の価格差はキングで 496800円 と 604800円 と実に108000円差

カタログの両マット構造を参照すると

ほとんど両者の基本構造は変わりませんが、604800円 10万円以上高額な方には

プロファイルウレタン が一層多く入っているだけで10万円以上定価が高くなっているのもうなづけます

これもどこのメーカーでも使用している 「普通のプロファイルウレタン」  との差別化のために

「スーパーテクノロジーで、詰め物で硬さを変えてもヘタリや劣化が気にならなくなった、プロファイルウレタン」 ながい(汗)

と名前を変えるべきです

その点

ビューティーレスト リュクス  の

定価 702000円 のアルティメイト ピロートップ  と

定価 496800円 のスーパーピロートップ  

両者の価格差 205200円  の二種は一味違います

さっきと同じように、カタログの両マット構造を参照すると

基本構造はほぼ同じ、違いは

安い方に入っているプロファイル コールドメモリーフォームとウレタンフォーム  の変わりに

20万円以上高い方には ラテックス&メモリーフォーム とプロファイルウレタンが入っています

いいですね  非常にいい   詰め物のネーミングが!

それでも205200円 もの価格差を生むスーパーすぐれた、詰め物による調整をしてもヘタリや劣化が気にならない

ほどの詰め物にしてはちょっと地味すぎるネーミングですが、それでも他メーカーがあんまり使わないネーミングって

ところが非常にいいですね

所で両マットの価格差が205200円 ということは単純に、ラテックス&メモリーフォーム とプロファイルウレタン

この二つそのものの価値は28万円くらいということになりますよね

ハッキリ言って凄い値段です

流石は 「詰め物により硬さを調節しても、後々ヘタリや劣化が気にならない」   だけのことはありますよね

いゃあ楽しいです   

伝統と格式を誇るシモンズべッドを深く深く研究、検証する

天下のシモンズ様と比べると、私の様なものはベッドについては赤子も同然

そんな私がシモンズを探求するのは、まるで

宇宙の真理 を探求するがごとく、謎に満ちて解らないことばかり

だから楽しくって楽しくって、こんなブログを書いていたら仕事そっちのけで

いくらでも書いてしまいます

頬っておいたら、その③④⑤⑥と無限に書いてしまい

仕事が滞ってしまいます

とりあえずこれで筆を置きたいと思います

では、ガンバレ シモンズベッド!

東京関東のお客様へ

新井家具東京汐留ショールームへ、ぜひお越しください!